子供とタチウオ(太刀魚)釣り! in 金沢八景(神奈川)
子供とタチウオ(太刀魚)釣り! in 金沢八景(神奈川)
前回、息子とタチウオ仕掛けを自作したので、今回は、タチウオ釣りに実際に行った時のことを書いてみたいと思います。
小学5年生の息子と夏休みに釣りにいったのですが、結果的に2人で20匹釣ることができました。
船釣りというと少し敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、やることがわかっていれば、とても簡単ですよ!
私のつたない体験談ですが、これから船釣りをやってみたいという方のご参考になればと思います。
夏休みの思い出作り、レジャーとしても最適だと思いますので、皆様も是非体験してみてください!
タチウオとは
外観が太刀に似ていることより、「太刀魚」(タチウオ)と名づけられたとする説や、通常深さ100mくらいの泥底に群生して朝夕の薄暗い頃に表層に浮き上がり、餌を狙って立ち泳ぎしながら頭上を通り過ぎる獲物に飛び掛かって捕食するため、「立魚」(タチウオ)と名付けられたとする説があります。
釣りの対象として人気が高く、関東地方の東京湾でのタチウオの遊漁での船釣りでは、テンビンと呼ばれる、仕掛けの投入時に糸が絡むのを防ぐ為の道具にオモリと全長2m - 3mの1本針か2本針の仕掛けを使います。
餌は、サバ、コノシロ等の切り身を使用します。
その日の条件によって、魚の餌への喰い方が違うので機嫌の悪い時はしっかりと餌を飲み込まないので針掛かりさせるのが難しいのですが、そこがこの釣りの面白さで腕の見せ所でもあります。
また、食べてもおいしい魚で、肉は柔らかく、塩焼き(バター焼き)やムニエル、煮付け、唐揚げなどでおいしく食べられます。
私のおすすめは、皮付きお刺身にバーナーで皮目を炙った「炙り刺身」です 笑。
船宿予約
釣りに行くことになったらまずは船宿を選んで予約しましょう。
船宿は、釣りたい魚種、場所、料金、レンタルタックルの有無等を考慮して決めます。
私はネットで検索することが多いです。
今回は、神奈川県金沢八景にある「忠彦丸」さんにしました。
理由は、タチウオ船を通年出していること、利用客が多いようでしたので、私達のようなタチウオ初挑戦の親子の扱いも慣れているかなと思ったからです。
また、出船前にレクチャーしてくれると書いてあったことも選んだポイントになります。
忠彦丸さんに電話をしてみると半日船(7:30~11:00、7,000円)とショートフィッシング(7:30~13:00、9,000円)の2つのプランがあるとのことでした。
子供(中学生以下)と女性は、半額だったと思います。
行ってみるからには長く釣りたいなと思いましたのでショートフィッシングにしました。
半日船は、釣る時間は短いですが、料金も安いですし、船酔いが心配な方、試しにやってみたい方にはオススメです。
なおショートフィッシングの場合、土日は予約が必要ですが、平日は予約不要とのことでした。
船宿により色々なプラン、ルールがありますので、わからない時は何でも聞いてしまうのが一番確実ですよ。
・忠彦丸ホームページ
http://www.gyo.ne.jp/tadahiko/
持ち物
小学5年生の息子と私の2名の持ち物は以下の表の通りでした。
夏場だったので熱中症対策で飲み物等は多めになっています。
なお、今回もレンタルタックルを2本借りました。
電動リールの場合は1,500円、手巻きリールは1,000円でした。
天秤やオモリは船宿で買うと割高とのことでしたので、多めに持っていくことにしました。
オモリの重さは道糸の太さで使い分けるようです。
事前に船宿に何号を用意しておけば良いか確認しておきましょう。
いざ出発!
予約をしたときに6:30には来てくださいねと言われたので、少し余裕をもって4:30に自宅を出発しました。(グーグルでは、私の自宅から1時間30分かかると出ていました。)
息子も眠いながらも起きてくれました。
家を出た時は薄暗かった空も、首都高速を走るころには朝日が昇ってきました。
朝日をあびた高層ビルの景色が綺麗でとても気分が良く、釣りへの期待も高まります。
途中のコンビニで朝食のおにぎりと船の中で食べるウイダーインゼリーを買い、金沢漁港を目指します。
船宿到着~受付
金沢漁港には6:15頃に到着しました。
漁港の入り口にはスタッフの方がたっていました。
「忠彦丸のタチウオショートフィッシングです。」と伝えると駐車場を案内してくれました。
船によって帰港時間がずれるため駐車場を分けているようです。
駐車場でウエアを着替えて、船にもっていく道具を用意します。
しばらくすると軽トラックがきて道具を乗せてくれ、船宿まで送ってくれました。
船宿では、入り口に船の図があり、釣り座(席)の札があります。
タチウオのショートフィッシングの船を確認し、左の後ろの席が空いていたので2人分の札をとりました。
端っこの方が隣の釣り人と仕掛けが絡まりにくいかなと思ったからです。
その後、料金を払い、乗船名簿を記入します。
受付でレンタルタックルや仕掛け、オモリも購入できます。
また、ライフジャケット、竿受け、ウエア、長靴も無料で借りることができます。
こんなに貸してくれる船宿は初めてです。(サービスがよかったです!)
竿受けは、後で書きますが、子供がいる場合は、借りておくことをおススメします!
ライフジャケットは着用が義務付けられているので持っていない場合は、必ず借りましょう。
乗船〜釣り方レクチャー
先ほど席をとった船に乗り込むと氷とエサを配ってくれました。
自作した仕掛けをセットするなど用意をしていると、7:00頃から釣り方のレクチャーが始まりました。
レクチャーがとても親切で2回繰り返してくれて、わかりやすかったです。
タチウオ釣りのポイントは以下の通りでした。
①エサの魚の切り身をまっすぐ縫いさしで針につける。
エサつけ、これが一番重要とのことでした。
この釣りは、エサの切り身が水中で動くことにより、小魚と思ってタチウオが食べにくるそうです。エサがまっすぐついていないと水中で滑らかに動かず、食べに来てくれないそうです。
付けかたですが、以下の通りでした。
・魚の切り身の真ん中、端っこ5mmくらいのところにハリをさす。
・さしたらすぐにハリを裏返し、エサの真ん中にさす。
・エサをハリの根元まで移動させる。
・エサを少し引っ張りハリのケンにエサをひっかける。
・ハリをもう一度ひっくりかえし、エサの真ん中にさす。
②仕掛けを船長の指定した深さに正確に落とす。
タチウオは、船長の指定した深さにしかいないので、道糸の色、マーカでしっかりと深さ(タナ)を合わせることが重要です。
道糸は10mごとに色が変わります。さらに1mごとにマークがついているので、仕掛けがどのくらい沈んだのかが把握できます。
釣りでは、仕掛けを沈める深さや魚がいる深さをタナといいます。
深すぎても浅すぎても釣れないので確実に仕掛けを沈めましょう。
③釣りの基本動作
仕掛けを指定の深さに沈めたら、
・竿を斜め45度下にして3秒程度待つ。
・竿が真横になるくらいまでしゃくる。
・リールを1回転巻きながら竿を斜め45度下に下げる。
※以後繰り返し。
慣れてきたら待ち時間、シャクリの幅、リールの回転量を短くしたり長くしたりして釣れるパターンをみつけるそうです。
④当たりがあったら
タチウオがエサをつつくと竿先が震えますが、何回か③のパターンを繰り返し、竿に重みがかかったら合わせます。
「合わせる」とは、竿を強めにしゃくって、針を魚の口にしっかりとかけることです。
また、タチウオはエサを食べるのが下手のようで、1回や2回エサに食いついても先っぽの方しか噛んでいない場合が多く、針が口の中に入るまでエサを動かし続けるのが重要とのことでした。
⑤当たりがなかったら
シャクリと巻きを繰り返し、船長の言った水深から10m程度仕掛けを巻いたら、エサの有無を確認するために、一度仕掛けをあげて、①からやり直します。
釣り開始!
レクチャーが終るといよいよ出船です。
私たちも自作仕掛けをつけてスタンバイ完了です。
7:30になると船は港を出発し、30分程度走るとポイントに到着しました。
ポイントには釣り船が終結していました。
隣の船の釣り人の顔の表情がわかる距離感です。
かなりの迫力です!
船長から「どうぞ~!」と釣り開始の掛け声がありました。
まずは、息子が先ほど受けたレクチャー通りの釣りができるまで一緒に釣りをします。
エサつけは、数回やるうちにすぐになれました。
水深も糸を注意深く見ていれば色とマーカーで合わせることができました。
しかし、その後の竿のシャクリですが、竿が意外に重かったようで、これが小学生にはきつかったようです。
そのため、竿を竿受けに置き、そのまま竿をしゃくる方法に切り替えてみました。
しばらくすると、ガツッ!と竿に振動が来たようで息子が何かきた!と叫びました。
そのまましゃくり続けていると3回目くらいで竿が大きく曲がりました!
一度竿を大きく上げて、直ぐに電動リールを巻きます。
ハリに魚がかかったようで、竿が大きく曲がりながら巻き上げていきます。
最後まで上がってくるかわくわくしながら見ていると細長いキラキラの魚体がみえました!
タチウオを無事ゲットできました!
ちなみにタチウオは、歯が鋭いので、噛まれると怪我してしまいます。
直接手でつかまず、魚つかみ等でつかんだ方が安全です。
針から外すときもペンチを使ったほうがいいです。
釣ったタチウオは、鏡みたいにキラキラしてきれいでした。
自作仕掛けでも釣れて一安心です(笑)
その後は、レクチャー通りの基本動作で釣っているとほぼ毎回当たりがあり、どんどん釣果があがっていきます。
あと、タチウオは本当に歯が鋭かったです。
途中、仕掛けの糸をかまれていくつか仕掛けが切れてしまいました。
予備を持ってきて良かったです。
最後までほぼ毎回当たりがあり、飽きる時間はありませんでした。
でも、エサだけとられることは結構ありました。
これをいかにハリに掛けるかが釣りの腕なのだろうな~と思いながら、シャクリ幅や小リールの巻き量も工夫してみました。
小さくシャクリ、リールも1/2回転ずつ巻いてくるほうが釣れた気がします(汗)
13時になると船長が「おつかれさまでした~」と終了の合図が。
夏の日差しの中、さわやかな風を受けながら港にもどりました。
釣果
終ってみると2人で20匹釣ることができました。
トップの方は1人で40匹近く釣ったそうです。
針掛かりするパターンをいかに早く見つけ出すかで釣果が違うようです。
奥が深かい釣りだな~と思いました。
でも1匹釣れればいいなと思っていた私たちにとっては20匹でもかなりの善戦だったと大満足でした!
タチウオは、初心者でも釣ることができますし、ベテランはいかに数を伸ばすか等、やりこみ要素が多い釣りだと思いました。
特に夏はサイズは小さいものが多いですが数が釣れ、冬になるにつれて数は減るものの大型が釣れてくるとのことでした。
食べてもおいしい魚ですし、夏のレジャーとして初心者には特におススメです!
また、自作仕掛けで釣れると喜びもひとしおでした!!
最後までお読み頂きありがとうございました。